ティーファクトリー稽古場ブログをご覧のみなさま、こんにちは。
いかがお過ごしですか。
人生いろいろですか。憂鬱なことは多いですが、くじけそうな夜もありましょうが、
でもほら、夏がすぐそこにまで。
そうです、今年も「路上」の季節がやってきました。
あの村上が、路上の流れ者たちが、新宿の街に帰ってきます。


劇団820製作所(はにわせいさくしょ)の波田野淳紘と申します。
「路上1、2」にひきつづき、演出部スタッフとして関わることになりました。
この場をお借りして、稽古場の様子をお伝えしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。



最新作である「路上3」に加え、今年は1と2も一挙上演!
顔合わせ・本読みのため、五月某日、勝也さんはじめ、路上の懐かしい顔ぶれと新しい仲間たちとが、
おなじみのspace雑遊にどやどやと集結しました。

「ことばとうた」をテーマにした「路上3」には、シリーズ初の試みとして、歌のシーンがあります。
顔合わせ初日、作曲を担当された久米大作さんがお越しくださり、曲の説明をしてくださいました。
譜面を読みつつ真剣に耳を傾ける皆さん。いよいよ鳴り響く音楽。

超カックイイ!

すべての出演者が声をあわせて歌うクールなメインテーマも、
伝説の歌姫・蘭妖子さんが独唱する哀切なメロディーも、
しっくりかっちり「路上」の世界を盛りあげています。歌練習が待ち遠しい!


本読みを前にして、川村さんから一言。

「まじめに遊ぼう」

そうでした、この「路上」シリーズは「まじめに遊ぶ」という基本コンセプトがあるのでした。
「路上3」も、すっとぼけていたり、かと思えば胸うつ痛みが急にあふれたり、なぞがなぞを呼んだり、
でもやっぱりすっとぼけていたり、ますますあっけらかんと真摯な物語。
本読みをはじめると、たまらずあちこちからクスクス笑いが漏れ聞こえます。


本読みのあと、さっそく「路上2」の稽古もはじまりました。

過去をなぞるでなく、より良き表現を求めての試行錯誤です。

お、すがぽんさんとアリスさんが劇中の動きについて相談されているご様子。
さらにヴァージョンアップする気配!


「路上1」は新しいキャストで世界を創ります。
路上シリーズには初参加の笠木誠さん、初演のワークショップメンバーでセシルを演じた荘田由紀さんのお二人。
さっそく台本の読み合わせをされていた模様。


根底で通じあう「路上」の世界。
それぞれ独立した作品としてお楽しみいただけますが、1と2と3を続けてご覧いただくと、
より一層「路上」ワールドが、あてどない彷徨を重ねる村上の姿が、鮮明に浮かびあがること間違いなしです。


帰ってきた村上。帰ってきた「路上」。


まんをじして「路上3」が始まります。
1と2を見逃した〜という方も、すでにご観劇いただいている方も、
集大成として上演されるこの機会をお見逃しなく!


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