お客さんと俳優さんとスタッフさんの笑顔を時給1億に換算できる細野舞です。意味不明ですみません。笑顔をつくる仕事って素敵ですよね。笑顔をつくれる人になりたいなあ。
本日は雪雨みぞれの中、「ワニの涙」第一章リーディング&トーク<神なき国の夜>三部作を巡って、にお越し下さいまして、誠にありがとうございました!
来られなかった方のために本日の様子をレポートいたしました。文末にあります、「◆◇◆◇◆」以下をご参照ください。リーディングの内容はネタバレになっちゃいますのでね、トークメインで書きました。

しかし、トーク見ていて思ったのは、俳優さんの読みの深さ、といいますか、台本のとらえ方・伝え方の深さに圧倒されました。そういう考えに裏付けられた表現なのか!!と、目から鱗。失礼ですね、ごめんなさい。しかし、俳優さんが台本そして演劇に、真摯に向き合う姿は何度見ても美しいと感じます。

クリオネ」の映像にはにやにやしました。思わず。
ご来場くださった方、〈神なき国の夜〉最終章は、あのようにして始まります。3月の公演をお楽しみに!!
ご来場になれなかった方、3月の公演の際は是非お会いしましょう。

さてさて、今回、私は稽古場ブログ兼ケータリング担当なのですが、コーヒーの淹れ具合って難しいですね。今日は最初、めちゃくちゃ濃いのを淹れてしまい、「アフリカンコーヒー」とかいわれました。サバンナの風が吹きましたよ。で、濃すぎるという点に対応していったら、今度はめちゃくちゃ薄いのを淹れてしまいました。あれは言うなれば…ケチコーヒーですね。むしろ見た目は烏龍茶。俳優の皆様、スタッフの皆様、妙な代物をお出ししてしまい、申し訳ございませんでした。精進したいと思います。演出助手の小松さん曰く、1ヶ月間、毎日稽古場でコーヒー淹れると、うまいコーヒーが淹れられるようになるらしいのでね。
そうそう、今日、市川梢さんに、しっかりしてると言われてしまいました。そんなそんな。滅相もない。でもしっかり頑張りますよ。
それでは、次回の更新は2月11日となります。それまでしばしお待ち下さいまし。

以下、私の主観的な本日のトークのレポとなります。

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出演は川村毅さん、手塚とおるさん、笠木誠さん、司会は世田谷パブリックシアターの松井憲太郎氏でした。
テーマというか、三部作が一貫して描こうとしてるのは「人殺し」「嘘」についてなんですって。現代日本では理由なき人殺しが横行している。それら理由なき人殺しを、調書やワイドショー内の評論家による分析をもってすくいとろうとしても、こぼれるものが多い。そういった、人殺しにおける、ジャーナリズムで汲めないものを汲もうとしたのがこの三部作だそうです。そうですよね、川村さん?
手塚さんはもう、クリオネに関してはほとんど忘れてる、とのこと。3年前ですもんね。
私はあの時、中3でした。思えば、〈神なき国の夜〉で始まり、〈神なき国の夜〉で締める高校生活です。私のことはおいといて。
手塚さんは「クリオネ」の際、"リアリティの置き場"に悩んだそうで。手塚さんによると、彼の演じた首塔聖人という人間は、"揺るがないリアリティでないリアリティ"をもつ人間なんですって。確かに、そう表現すると腑に落ちるなあ、首塔聖人という人は。
笠木さんも、「クリオネ」のことはあんまり覚えてないとのこと。今回、最初に「ワニの涙」というタイトルを聞いたとき期待感があったそうです。それは「クリオネ」「フクロウの賭け」も同様だったそうです。そして、台本を読んだときに、サスペンスを感じたそうです。ハラハラしたと。これも「クリオネ」「フクロウの賭け」同様。

〈神なき夜の国〉において笠木さんは、一番地に足ついてる役を演じています。パブリックシアターの松井さんにこの物語において"一番地に足ついている役"を演じるというのはどうですか?と聞かれ、「・・・なんか、難しいですねえ」とのこと。役として、視点はちゃんと持っていないといけないからだそうです。

また、手塚さんによれば、川村さんのセリフは独特だそうで、感情の起伏や動作を普通に出して演じてしまうと、本を最初に読んだときのどきどき感が失われてしまうんだそうです。ほうほう。だから、急にスイッチングするんですって。へええ。

今回のトークでは、「クリオネ」「フクロウの賭け」の公演のダイジェストが上映されました。それ見て、私も"記憶の再編集"をしましたよ。うそです、記憶の整理をしただけです。いやあ、手塚さん、本当にお痩せになりましたねえ。。。首塔聖人って本当にすごい人だなあ、と思いました。首塔に惚れた中3の私って一体・・・だって、かっこよいのだもの。