本日は、勝也さんによる、このワークショップの意味を再確認する一日です。<ワークショップ>というと、身体を使ったコミュニケーションのもの、
即興でシーンを創っていくもの、などをイメージしがちですが、
今回のワークショップは、劇作家と俳優主導による、
「戯曲への向き合い方、台詞の立ち上げ方」
を勉強するワークショップなのです。



その再確認のため、様々なワークショップを行いました。
たとえば水(河)の一生、という言葉から浮かぶものをひたすらリストアップし(トイレ、花びら、波、山、etc……)イメージを膨らました後、水の一生を表す短い劇を、体のみで創ってみる、というもの。


そのあとは『路上』において聞こえるであろう音や、通り過ぎるであろう人、そこにいる人たちをリストアップ&演じてみることになりました。


実際のシーンを進行させながら音や人を配置してみると、
ぐんと奥行きが生まれ思いもよらぬ風景が見えてきます。
20人全員で『路上』の世界観の共有が図られました。


状況・場面をより具体的に細かにイメージしていくことから、
リアルな演技が生まれてくるのだと勝也さんは言います。
現在の劇を演じるには現在の背後にある歴史を知ることが必要だという勝也さんの言葉が、6月に聞いた時よりも、はっきりと理解できたように思われました。