笠木誠です。

男だらけのむさくるしい稽古場からのレポートです。


この日は衣裳合わせ。宇野亜喜良さんデザインによる衣裳を初めて身につける時。
衣裳掛けにはドレス。テーブルには長い毛のかつら。


それらを眺めている面々に業を煮やしたように
「よし、着よう!」と川村さんが皆に始まりの一言。
それに対してジャージ姿の男たち「…」と一瞬の間。
ためらいというか、照れというか。
この一瞬の間が妙にいとおしく、おかしかった。
着ないわけにはいかない。
一人また一人と美しく(?)なっていく。


美少年役の手塚とおるさん。美しい。
手塚さんは不思議だ。なにを着ても妖しい。
汚い格好をしても美しさがあったりする。


美少女役の菅野菜保之さん。
以前、衣裳のデザイン画を見て、顔をしかめて苦笑していましたが、
可愛いですよ!
大ベテランなのにチャレンジ精神!


下男/醜女のマリー役の僕の衣裳にはちょっとした仕掛けがある。
似合ってるかどうかは気にしない。


そしてマリー役の川村さん。
恐い。
というか凄い。


ドレスをまとった美女の亡霊たちは、恥ずかしそうな人がいたり、ちょっと嬉しそうな人がいたり。


宇野亜喜良さんデザインの衣裳はどれも美しいという印象。


初めて衣裳を着ての通し稽古は、やはりハプニングの連続。
かつらが飛んだり、お互いの姿に思わず吹き出してしまったり。なぜか楽しい。


通し稽古終了後は、衣裳の直しについて打ち合わせ。
「かつらはどれがいいかしら?」
「パンツはどういうものがいいかしら?」
など意見交換。


次回の稽古では宇野さんによるメイク講座がある予定。
男たちはより美しく(?)なることでしょう。


皆様のご来場、心よりお待ちしています。